実力診断テスト 第1問 回答
先週のお台について回答いたします。
ブレイクアウトとして確度が高いのは(b)でした。
下落したトレンドが、上昇トレンドに転換する時、
抵抗線を抜くというのは、ひとつの指標になりますが、
実際のところは一過性の可能性が高いです。
相場とは売りと買いがあって成立するものです。
抵抗線を超えるという目的のために、
いったん買いの勢力が強くなったとしても、
買った側はこれを売り払わなければ、
トレードは成立しないのです。
つまり、買いの勢力はいずれ売りの勢力として
待ち構えているものなのです。
トレンドの転換とは、売り手と買い手の勢力が逆転しなければ、
成立するものではなく、この場合は、買った側が売る側よりも
多くなければならないのです。
そういう意味では、一旦、戻し売りのために安値に戻ったあと、
これ以上、下がらないことを確認してから、再度、上昇に転じるのが
本当のトレンド転換ということになります。
ついつい、我々は心理的に利益ばかりに気を取られるので、
下落相場には安値、上昇相場には高値を意識してしまいますが、
ポイントは真逆のところにあります。
まとめますと、トレンド形成は以下のどちらかになります。
上昇トレンド = 常に安値が高くなっていく(下値側に支持線が形成されている)
下降トレンド = 常に高値が下がっていく(上値側に抵抗線が形成されている)
というわけで、ブレイクアウトでトレードする際は、
完全にトレンドが変わったことを確認してから、
ポジションを取るということが重要なのです。
編集後記
いまとなっては後の祭りですが、自分でも今回のポイントを見失っており、
再度、自分への戒めのために問題を出させてもらったという経緯があります。
先週末に、NZD/JPYにてポジションを間違えてしまい、大きな損失を出してしまいました。
以下のチャートです。
ヒゲを使って上値抵抗線を書いてみました。
このままでは分かりにくのでラインチャートにしました。
抵抗線は5本書けるのですが、手前の3本はダマシのブレイクアウト、
最後の2本が真のブレイクアウトです。
私は2本目のブレイクアウトを疑い、売りを入れていましたが、
週末開けると、完全にぶっ切れてしまっていました。
おまけに、ロスカット注文が、週末までという指示していたので、
週明けは注文が無効になっていました。
15000円ぶっとびました。
というわけで、偉そうにレクチャーしていても、
ついついセオリーと逆のことをしてしまうのが、
人間心理の不思議なところです。
自分への戒めもかねて、今回のレクチャーを終わりたいと思います。
身銭を切って、皆様にはレクチャーしています。
そんなわけで、せめてもの助けのために
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